漱石のシーズン
読み・書きのトレーニングに、
<夏目漱石読破>が良いことは、以前、このブログに書いた。
(「普通に喋り、普通に歩く~それが嫌なら読み・書き・そろばん」、
2007年4月18日)
古書店を巡ってみた。
私は、28歳の時に、<漱石読破>をした。
店主に聞いてみる。
「『漱石全集』は、いくらぐらいで、出回っているのですか?」
「夏に来られても困りますよ、お客さん!」
「えっ!、夏目漱石は、<夏>に<弱い>のですか?
それとも、『漱石全集』にシーズンがあるのですか?」
そう、夏だった。
「だいたいですよ」
と店主は言った。
「暑い夏に、10冊以上もある全集を、
汗をかきながら、持って来る人がいますか?」
「そうですねェー。持って来る人いないでしょうねェー」
「言っといてもらえれば、取り置きしておいたのですが…」
他の店、古書店4軒でも同じようなことを言われた。
他の店でも『漱石全集』は置いてはいなかった。
という訳で私は『漱石全集』を買ってはいない。