800円のお弁当
新幹線に乗る。
東京―新大阪間だとしよう。
野口悠紀雄氏の名著・『続「超」整理法』に、次のようにある。
移動や探し物のための所要時間には、かなりの不確
実性がある。また、他人の協力も、すぐに得られるか
どうか、不確実だ。したがって、これらは、スケジュ
ールの早い時点に置く。
たとえば、離れた場所で会合がある場合、食事を済
ませてから出かけるのでなく、目的地に着いてから食
事にする。途中で渋滞があれば、食事を抜きにすれば
よい。もし予定より早く着けば、ゆっくり食事すれば
よい。(1)
あなたは、どうするだろう?
移動の前に食事をするか、移動の後に食事をするか?
実は、どちらでもない。
東京―新大阪間という、かなりの時間である。
選択肢は、
車内で800円の幕の内弁当(当時)を食べるか、
降りてから吉野家の牛丼を食べるか?
の二つになる。
時間を選ぶか、お金を選ぶか?
正解は、もうお分かりだろう。
「800円の幕の内弁当を車内で食べる」である。
移動しながら食事をするのが、最も効率的なのだ。
お金をケチって、「吉野家の牛丼」を選んでしまったため、
私は、最悪な事態に遭ってしまいそうになったことがある。
時間が、一番、大切だ。
(1)野口悠紀雄:『続「超」整理法・時間編』、中公新書、1995年。
投稿者 : 城田 博樹 | 投稿日時 : 2007.12.05 18:42