バリアフリーでなく、ユニバーサルデザインでなく
とある一級建築士が、集計しました。
私の友人です
(ちなみに、私はグラフィックデザイン出身です)。
「どうでしたか?」と私。
体の不自由な方たちは、自分の家の建て付けに、特に、
不満はないとの事。
「じゃあ、どうしろって言うんですか?
バリアフリーは、どうなるんですか?
ユニバーサルデザインは、どうなるんですか?」
要は「普通の人と同じように動けるように成りたい」
そうです。
緩いスロープを歩きたいのではないのです。
足が良くなりたいのです。
点字を読みたいのではないのです。
眼が良くなりたいのです。
求められているのは、バリアフリーでも、
ユニバーサルデザインでもなかったのです。
建築士やデザイナーの出る幕ではないのです。
別の時に、別の所で、こんな事を聞きました。
「他のフロアと同じように、薄く『音楽』(BGM)を流して欲しい」
という年配の方々の望みです
(<体の不自由な方々>の望みと考えても良いでしょう)。
何と彼らの心の安らぎは、『音楽』(BGM)で得られるのでした。
求められているのは、
一級建築士でもなく、グラフィックデザイナーでもなく、<薄い音楽>を作れる『音楽家』だったのです。
あまりに意外な結果なので書きました。
最後に、私は聞きました。
「僕ら、何をしたらいいんでしょうね?」
投稿者 : 城田 博樹 | 投稿日時 : 2009.01.12 9:56