「超」整理法と自然体
母に、私の部屋の掃除をしてもらったのが間違いだった。
「こんなの、何冊、読んでもダメよー!」
私の部屋にあった「面接対策本」の数々を見て、母は言った。
「面接なんて、<自然体>で臨めばいいのよー!」
それにしても<自然体>という言葉、どこかで聞いたことがあるな。
あった!
野口悠紀雄先生の著書だ。
『パソコン「超」仕事法』に載っていた、「超」整理法についての解説だ。
少し引用してみよう。
これは、「整理法」というよりは、「何もしない自然体」
といったほうがよいかもしれない。作業したファイルを「保存」すると、
パソコンはそのファイルに「タイムスタンプ」という日付を
自動的につけてくれる。そしてあとで「ファイルを開く」という
操作で「時間順にならべる」を選択すれば、自動的に時間順の
ファイル一覧が表示されるからである(*)。
正確には、「何もしない自然体」であった。
頭の中で、面接官の質問しそうなことをシミュレーションして、<答え>を考えておくのではなく、
面接官の質問に、<自然体>となって、React(反応)していけばいいのではないか、
と私は考えている。
野口先生は、次のようにも述べている。
「時間順に並べるのは簡単な方法ではあるけれども、
必要なファイルを探す場合には、どこにいってしまったか
わからなくなるのではないか? 検索のためには、
やはり内容別に分類しておかないと駄目なのではないか?」
と思われるだろう。しかし、実際にやってみるとすぐわかる
とおり、むしろ時間順のほうが効率的に探せるのである(*)。
時間軸をキーとして、頭の中の<答え>を探し出していく、<人間・「超」整理法>なるものを、
自分に作って、面接に臨めばいいのでは?
面接で、<自然体>となって、
相手の質問に反応していくことを、
『「超」面接法』と呼べればいいな、と思う。
(*)野口悠紀雄、『パソコン「超」仕事法』、講談社、1996年。
投稿者 : 城田 博樹 | 投稿日時 : 2009.03.03 21:55