CGの先生
CGの国際的祭典・“シーグラフ”に
出席するほどの先生だ。
同じ学部の先生だったのだが、
学科の違う先生だった。
「ポスターカラーで、
仕事が丁寧な者が、CGでも上手いんじゃい!」
と豪語していた。
ワイシャツの袖をまくって
「こうするんじゃい!」
と、ポスターカラーでの作業も見せてくれた――。
先生は、
マスキングテープ(塗らないところを覆うテープ)
を使うのを、嫌っていた。
誰かが使うと、
「誰が使ったんじゃい?!」
と怒っていた。
私と感性が合うようだった。
私の提出する作品、
全てを、
「面白い」と言ってくれた。
先生の凄い点は、私達の作品を、
写真撮影してくれていた点だ。
就職時の事を考えてくれていたのだ。
私達は、CGの練習はできず、
ポスターカラーの練習ばかりさせられていた印象がある――。
「それで、いいんじゃい!」
投稿者 : 城田 博樹