静かな成人式
1999年までの1月15日は、
それは、それは、静かな成人の日だった。
正月休みから少し経ってからの
今年の自分の来し方を軌道修正する、
非常にいい休日となっていた。
新年早々働いた体を休める、
いい機会にもなっていた。
1月15日は世間に漂う空気も静まり返っていた。
自分自身を冷静に反省する日になっていたからだった。
そんな静かな成人の日を壊したのが、
2000年以降に施行された、
ハッピーマンデーというやつだ。
週休2日制が定着した今日、月曜日を休日とする事
によって土曜日・日曜日と合わせた3連休にし、余
暇を過ごしてもらおうという趣旨で制定された。
国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律
(平成10年法律第141号)によって成人の日及び体
育の日が、国民の祝日に関する法律及び老人福祉法
の一部を改正する法律(平成13年法律第59号)によ
って海の日及び敬老の日がそれぞれ月曜日に移動し
た。(1)
今年は、1月8日(月)が成人の日だったのだが、
6日(土)・7日(日)と繋がって3連休になってしまった。
ハッピーマンデーとなってからの成人の日は、
遊びの日として過ごされてしまって、
<反省の日>とはならなくなってしまった。
何だか世間がうるさいのだ。
残念だ。
今年の場合でいえば、3月21日の春分の日(水曜日)まで、
<反省の日>は、延ばされてしまったようだ。
今日(3月21日)の夜には、静かになるだろうが…。
遅い、遅すぎる。
成人の日よ。
再び連休でない休日になってくれ。
(1)「ハッピーマンデー制度」、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』、
2007年3月21日。