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シナリオ・ライフハック Vol.2

~あなたの人間力を高めるブログです

自分の作品を、二度、蹴る


私が、まだデザイン科の学生だった頃、

一年上のJ先輩が、制作大手のN社に内定した。

面接に持って行った作品群――大量だった――を、

ある日、私たち後輩に見せてくれた。


J先輩が作品の説明をしている間に、ふとしたはずみで、

私の足が、その先輩の作品のひとつに当たってしまった。


「あっ、すいません」


即座に、その先輩は、大声で、こう言った。


「こんなもん、どうだっていいんだよ!」


その先輩は、そう言った後、その作品を、二度、蹴った。

三回、作り直したという自分の作品を、二度、蹴った。


口に出してこそ言わなかったのだが、J先輩が

言わんとすることは痛いほど分かった。

J先輩は、「そんなものよりも、人と人の繋がりがの方が大事だ」

と言いたかったのだと思う。

J先輩が大手制作会社に内定した所以であった。


私は、未だに、自分の作品を蹴れないでいる――

未熟者である。


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